私は今までWebと関わりのない仕事をしてきて、40歳でWebの世界に転職しました。今回はHTMLやCSSなどを書くのに必須のツール「テキストエディタ」について私の実体験をご紹介します。
Webデザインやコーディングを行う上で欠かせないのが「テキストエディタ」。選ぶエディタによって作業効率や快適さが大きく変わります。今回は、私自身が実際に使ってきた3つのテキストエディタ「Atom」「Visual Studio Code(VScode)」「Cursor」の特徴や使用感を紹介しながら、どれがWebデザイナーにおすすめかをまとめてみました。
最初に使ったのは「Atom」
Web制作の勉強を始めたばかりの頃、最初に使ったのが「Atom」でした。GitHubが開発した無料のエディタで、当時は「見た目がきれいで使いやすい」「カスタマイズ性が高い」と評判でした。
特に印象的だったのは、UIの見やすさ。初心者でも迷わず使えるデザインで、テーマやフォントサイズも簡単に変更でき、自分好みに調整できたのが魅力でした。
プラグイン(パッケージ)の導入もわかりやすく、HTMLやCSSを書くには十分な機能が備わっていたため、しばらくの間メインのエディタとして使用していました。
ただ、開発の終了が発表されて以降、アップデートが止まり、動作のもたつきや不具合が気になるようになってきたのが残念でした。
職業訓練で出会った「VScode」
次に使い始めたのが「Visual Studio Code(VScode)」です。職業訓練でWeb制作の授業を受けた際、このエディタが指定されていました。
VScodeはMicrosoftが開発しており、現在ではWebデザイナーやエンジニアにとって“標準”とも言える存在。使用人口が多いため、使い方やトラブルシューティング、便利なプラグイン情報がネット上に豊富にあるのが大きなメリットです。
実際に使ってみて驚いたのは、その軽さと拡張性。HTMLやCSS、JavaScriptはもちろん、SCSSやReactといったモダンなフロントエンド技術にも対応しており、「Emmet」「Live Server」「Prettier」など便利な拡張機能を入れることで、作業が格段に効率化しました。
また、最近ではAIのプラグインをインストールすることも可能で、コード補完もできるようになりました。
最近使い始めた「Cursor」
現在メインで使用しているのが「Cursor」というテキストエディタです。見た目や基本的な操作感はVScodeに非常に似ており、最初から違和感なく使い始めることができました。
Cursorの最大の特徴は、AIによるコード補完機能が標準で搭載されている点です。たとえば、HTMLのタグを打ち始めると、次に入力すべき内容や閉じタグまでを自動で提案してくれたり、CSSのプロパティも予測して表示してくれたりします。これが想像以上に便利で、コーディングのスピードがぐんと上がりました。
また、VScode用の拡張機能も多くがそのまま使えるのも魅力。ただし、一部のプラグインはまだ未対応で、そこは今後の改善に期待しています。
UIもシンプルでスタイリッシュ、そして動作も軽く、AIによるコード補完に慣れてしまうと、他のエディタには戻れないという人が増えているのも納得です。
どのテキストエディタが良いのか?
それぞれのエディタには特徴があり、どれが「絶対に良い」とは言い切れませんが、私自身の経験から以下のように感じています。
エディタ | 向いている人 | 特徴 |
---|---|---|
Atom | 初心者/デザイン重視の人 | UIがシンプルで使いやすい/軽作業に最適(※現在はサポート終了) |
VScode | 幅広いユーザー | 拡張性が高く、あらゆる言語・環境に対応/学習リソースが豊富 |
Cursor | 最新技術を取り入れたい人 | VScodeの機能+AI補完で作業効率アップ/一部未対応プラグインあり |
結論:今おすすめするなら「Cursor」
現在私がメインで使用している「Cursor」は、AIによる補完機能のおかげで日々の作業効率が大幅に向上しています。HTMLやCSS、JavaScriptなどのコードを素早く正確に書くことができ、Webデザインや制作業務にもぴったりです。
ただし、VScodeも非常に完成度が高く、対応プラグインの数ではまだ一歩リードしている印象です。今後の仕事や環境に合わせて、VScodeとCursorを併用するのも良い選択だと感じています。
まとめ
テキストエディタは、Webデザイナーにとって「相棒」ともいえる存在。どのエディタを使うかで、制作のスピードもクオリティも変わってきます。初心者の方はまずVScodeを使ってみるのが無難ですが、作業効率をさらに高めたい方は、Cursorもぜひ試してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。