モノクロームロゴ
【ITエンジニアの働き方:第2回】フリーランスのITエンジニアを目指した理由 | MONOCHROME(モノクローム)|Web制作・ポートフォリオ

BLOG

ブログ記事

【ITエンジニアの働き方:第2回】フリーランスのITエンジニアを目指した理由

こんにちは。今回は、自分が40歳でITエンジニアへ転身した経緯について書きたいと思います。もともとITとは無縁の仕事をしていましたが、さまざまな経験を経て現在フリーランスとして活動しています。同じように「今からでも遅くないのか」と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

学生時代から社会人初期まで

大学では法律を専攻していました。卒業後は法律の資格を取って独立することを目指していましたが、現実的にはすぐに法律関係の仕事に就くことは難しく、しばらくは接客業をして生計を立てていました。正直、やりたいこととは違っていて、仕事へのモチベーションも高くありませんでした。

ただし、接客業ではお客様と会話して今お客様が何を求めているのかを判断して最適の商品を提案することが求められるので、接客業での社会経験ではコミュニケーション能力の向上を得ることができました。

行政書士を目指して上京

しばらくは接客業をしていましたが、「法律家として独立したい」という気持ちを諦めきれず、7年前に関東へ引っ越しました。法律事務所でパラリーガルとして勤めながら資格取得を目指すことで、現場の実務経験を積みつつ勉強できると考えたのです。仕事と勉強の両立は決して楽ではなく、5年間必死に頑張りました。しかし、結果は不合格。

ただし、法律事務所での仕事は業務の進捗管理や請求書などの書類作成を主にしていたので、仕事の案件管理能力の向上を得ることができました。

努力しても思うように進めない現実に直面し、「このまま続けるべきか」と強く悩みました。

ITエンジニアという選択肢との出会い

そんな時、YouTubeで「これからはITエンジニアの需要が高まる」という動画を偶然見ました。自分のスキルを活かせる未来像を描けずにいた中で、その話は心に刺さりました。「挑戦するなら今しかない」と感じ、独学を始め、さらに法律事務所を退職して職業訓練校に通うことを決意しました。ここで初めてWebデザインやプログラミングの基礎を学ぶことができ、少しずつ自分の手で形になることに大きなやりがいを覚えました。

Web制作会社での実務経験

コワーキングで仕事

基礎知識を身につけた後、都内のWeb制作会社に入社しました。未経験で飛び込む不安も大きかったのですが、現場での実務は自分を大きく成長させてくれました。デザインだけでなく、コーディングやWordPressなどのCMS構築、顧客対応まで幅広く経験できたのは貴重でした。ここでの1年半は、フリーランスとして活動するための大切な土台になっています。

フリーランスとして独立

独立を意識するきっかけは、以前勤務していた弁護士事務所の先生から「自分の事務所を立ち上げるのでホームページを作ってほしい」と依頼を受けたことでした。その案件を通じて信頼をいただき、知り合いや紹介で仕事をいただけるようになりました。さらに、コワーキングスペースを利用する中で自然と人脈が広がり、新しい案件にもつながっています。人とのつながりが大きな財産だと実感しています。

今感じていること

40歳でのキャリアチェンジは決して簡単ではありませんでした。基礎を覚える時間も、仕事のスピードに追いつくのも大変で、同世代の友人たちが安定したキャリアを築いている中で不安もありました。しかし、「やりたい仕事に挑戦できている」という実感が大きな支えです。法律を目指した経験も無駄ではなく、クライアントとの契約や仕事の進め方などで活きています。

一方で、フリーランスの仕事は固定であるわけではないので、今後お仕事が順調にいくかどうか心配ではあります。

ただ、パソコン1台あればどこでも仕事ができるという身軽さや、私服で仕事ができるという自分の思い描いていた理想の仕事環境を手にいれることができたことに感動しています。また、今まで働いてきた仕事での経験(コミュニケーション能力や案件管理能力)が現在のフリーランスの営業活動に生かされていると感じています。

これからについて

Webデザインをする人

今後は、Web制作にReactやTypeScriptなどを利用するWebアプリ開発にも挑戦し、より幅広くクライアントをサポートできるエンジニアを目指しています。技術の世界は常に進化しているので、学び続ける姿勢を忘れずに成長していきたいです。


自分の経験から伝えたいのは、「年齢は壁にならない」ということです。もちろん努力は必要ですが、本気でやりたいと思えることに出会えれば、40歳からでもキャリアを変えることは可能です。もし同じように迷っている方がいれば、一歩踏み出してみる価値はあると心から思います。