Webサイトの印象は、使っている写真でほぼ決まります。レイアウトや配色が整っていても、写真が安っぽいとサイト全体が安っぽく見えますし、逆に写真が良ければ多少の粗はカバーできます。
この記事では、私がWeb制作で実際に使っている画像素材サイトを、有料・無料に分けて紹介します。2026年10月時点の料金、使い分けの基準、そして「無料だから」と油断して起きがちなライセンスの事故を防ぐチェックリストまでまとめました。
CONTENTS目次
結論:まず無料で探し、「日本人の写真」と「商用案件」は有料で
| サイト | 料金(2026年10月時点) | 強み | こういうときに |
|---|---|---|---|
| Unsplash | 無料(有料のUnsplash+もあり) | 海外風でおしゃれ。高画質 | ブログ・LPの雰囲気づくり |
| O-DAN | 無料 | 海外の無料素材サイトを日本語で横断検索 | 無料でまとめて探したいとき |
| 写真AC | 無料(1日9点まで)/プレミアム 月額1,980円 | 日本人モデル・日本の風景に強い | 国内向けのサイト全般 |
| Adobe Stock | 10点/月 3,828円(年間プラン)。無料素材もあり | 品質と量。Adobe製品との連携 | 企業サイト・広告など完成度が求められる案件 |
| iStock | ベーシック 10点/月 3,500円(年間契約) | 構図やスタイルが洗練されている | ブランディング重視のデザイン |
※料金は各公式サイトの表示(税込)をもとにしています。変更されることがあるので、契約前に公式サイトで確認してください。
有料画像サイト
商用のWeb制作や広告案件では、ライセンスがはっきりしていて、品質と量が安定している有料サイトが安心です。クライアントに「この写真はどこから?」と聞かれたときに、即答できることが大事です。
Adobe Stock(アドビ ストック)

写真・イラスト・ベクター・動画まで幅広く揃う、定番の有料サイトです。PhotoshopやIllustratorから直接検索して配置できるので、Adobe製品を使っている人には作業の流れが途切れません。
- 料金:10点/月で3,828円(年間プラン・月々払い)。40点/月、無制限のプランもある。単品購入も可能
- メリット:商用ライセンスが明確。和風のテイストや日本の風景も比較的豊富。検索機能が使いやすい。無料で使える素材のコレクションもあるので、まずそこから試せる
- デメリット:定額制なので、月に数点しか使わないならコストパフォーマンスが悪い。英語で検索したほうが見つかることがある
- おすすめの使い方:企業サイトのメインビジュアルや広告バナーなど、完成度の高さが求められる案件に
iStock(アイストック)

https://www.istockphoto.com/jp
Getty Images系列のサービスで、構図やライティングが洗練された写真が多いのが特徴です。
- 料金:ベーシック素材が10点/月で3,500円(年間契約)。より質の高いプレミアム素材は10点/月で8,400円。クレジット制の都度購入もある
- メリット:ハイクオリティでユニークな構図の写真が多い。スタイリッシュな画像に強い
- デメリット:海外向けの素材が中心で、日本向けは少なめ。プレミアム素材は価格が高い
- おすすめの使い方:広告、SNS、ブランディング目的のデザイン
写真AC(有料プラン)

日本人モデルと日本の風景に強い、国内のサービスです。無料でも使えますが、有料のプレミアム会員になるとダウンロードの制限がなくなり、待ち時間もなくなります。
- 料金:プレミアム会員は毎月更新で1,980円、毎年更新なら年15,121円(月1,260円相当)
- メリット:日本人モデルの写真が豊富。クレジット表記が不要。イラストAC・シルエットACなど姉妹サービスと共通で使える
- デメリット:画像の質にばらつきがある。海外テイストの写真は少ない
- おすすめの使い方:地域密着型のサイト、飲食店、学校・病院など、日本国内向けの案件
無料画像サイト
予算を抑えたいとき、個人制作や練習用に使いたいときは、無料サイトが便利です。ただし「無料=何をしてもいい」ではありません。サイトごとに利用規約(ライセンス)が違うので、使う前に必ず確認してください。
O-DAN(オーダン)

海外の無料素材サイトを、日本語のキーワードでまとめて検索できるポータルです。入力した日本語を英語に変換して各サイトを検索してくれます。
- メリット:日本語で検索できる。複数サイトの画像をまとめて見比べられる
- デメリット:表示される画像のライセンスは掲載元サイトごとに異なるので、ダウンロード前に元サイトで確認が必要。日本人モデルの写真は少ない
- おすすめの使い方:おしゃれな雰囲気を出したいブログやポートフォリオ
Unsplash(アンスプラッシュ)

世界中のフォトグラファーが投稿した高画質の写真が無料で使えます。独自のライセンスで、商用利用も加工も可能、クレジット表記も必須ではありません(表記は歓迎されています)。
- メリット:無料とは思えない品質。商用利用OK。スタイリッシュな写真が多い
- デメリット:日本向けの写真は少ない。人気の写真は他のサイトでも使われていて、差別化しにくい。写真をそのまま再配布・販売することは禁止
- おすすめの使い方:企業サイトやLPの背景、ブログのアイキャッチ、SNS
Adobe Stock(無料コレクション)

https://stock.adobe.com/jp/free
有料サイトのAdobe Stockには、無料で使える素材のコレクションもあります。Adobeアカウント(無料で作れます)でログインすればダウンロードできます。
- メリット:商用利用可能。Adobe品質の素材が無料で使える
- デメリット:有料素材に比べて数は限られる
- おすすめの使い方:品質の高い素材を無料で使いたいときの最初の候補
写真AC(無料会員)
無料会員でも1日9点までダウンロードできます(大きいサイズやPSDは1日1点)。日本の素材に特化しているので、国内向けのブログや資料に向いています。
- メリット:日本語で検索できる。日本人モデルの写真が多い
- デメリット:ダウンロードに待ち時間がある。検索回数やサイズに制限がある
- おすすめの使い方:日本人向けのブログやプレゼン資料
使い分けのポイント
| 利用目的 | おすすめ |
|---|---|
| クオリティ重視・商用案件 | Adobe Stock(有料)、iStock |
| コストを抑えたい・練習用 | Unsplash、O-DAN、写真AC(無料)、Adobe Stock(無料コレクション) |
| 日本人モデルや国内向けの写真 | 写真AC(有料/無料) |
| 海外風・おしゃれな写真 | Unsplash、O-DAN |
私の実務での流れは、「まず無料サイトで雰囲気に合う写真を探す → 日本人が写っている必要がある、または企業サイトのメインビジュアルで差別化したい、となったら有料サイトを使う」です。有料サイトは、必要な月だけ契約して、使わない月は解約するという使い方もできます(年間プランは途中解約に手数料がかかることがあるので、契約形態は確認してください)。
AI生成画像という選択肢(2026年の補足)
2025年以降、「ちょうどいい写真が見つからないなら、AIで作る」という選択肢も現実的になりました。Adobe StockやCanvaには画像生成の機能が組み込まれ、ChatGPTなどでも画像を作れます。
ただし、商用で使う場合は注意が必要です。生成した画像の商用利用が許可されているか、学習データの権利処理がされているか(Adobe Fireflyは商用利用を前提に設計されています)、実在の人物やブランドに似すぎていないか、を確認してください。また、人物の写真はAI特有の不自然さが残ることがあり、企業サイトでは「本物の写真」を求められることも多いです。素材サイトとAI生成は、どちらか一方ではなく、場面で使い分ける道具です。
画像素材を使うときのチェックリスト
無料・有料を問わず、使う前に次の点を確認してください。特に無料サイトは規約が変わることがあるので、「前に確認したから大丈夫」ではなく、都度見直す習慣が事故を防ぎます。
- 商用利用はできるか(クライアントのサイトに使うのは商用利用)
- クレジット表記は必要か。必要なら、どこにどう書くか
- 人物の写真はモデルリリース(肖像権の許諾)が取れているか
- 加工・トリミングは許可されているか
- 再配布・販売は禁止されていないか(テンプレートに組み込んで売る、などは禁止が多い)
- ロゴや商標、建物、アート作品が写り込んでいないか
- どのサイトからダウンロードしたか、記録を残しているか(後で聞かれたときに答えられるように)
まとめ
- まず無料サイト(Unsplash・O-DAN・写真AC・Adobe Stockの無料コレクション)で探す
- 日本人モデルが必要なら写真AC、商用で完成度を求めるならAdobe StockやiStock
- 無料でも「何をしてもいい」わけではない。商用利用・クレジット・人物の許諾を毎回確認する
- AI生成画像は選択肢の1つ。商用利用の条件と自然さを確認して使う
- どこから取った画像か、記録を残す
画像選びは、サイトの第一印象と訴求力に直結します。「無料で十分な場面」と「有料でしか得られない品質が必要な場面」を見分けて、信頼できるサイトを使い分けることが、プロとしての選択です。
前回は見出しタグ(h1〜h6)の正しい使い方とSEOとの関係、次回はWebデザインのコンテンツ幅はどう決める?です。連載の全体像は第1回「HTML・CSSはどこで習う?」の末尾にある一覧からたどれます。



